以上のような悩みを解決する記事をご用意しました。
本記事の内容
本記事の信頼性
筆者は日常的にMetaMaskを利用しており、2018年より7桁の暗号資産を運用しています。その経験に基づいて記事を執筆しています。
仮想通貨取引所で口座開設したものの、今度はMetaMaskの設定が必要らしい。
暗号資産は始めたばかりの人の中は、やることが多くてつまずいている人も多いでしょう。
できるだけ、専門用語を使わずにわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
まだ、仮想通貨取引所の口座を持っていないという人は、国内大手取引所であるCoincheckかbitFlyerで口座開設をしておきましょう。
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MetaMask (メタマスク)とは?
メタマスクとはオンライン上にある暗号資産(仮想通貨)専用の財布の一種です。
専門用語を使うとソフトウェアウォレットといいます。
電子決済のサービスなので、イメージ的にはPayPayのようなQRコード決済の仮想通貨版と思っていただくと想像しやすいと思います。
取引所のウォレットとメタマスクの違い
Coincheck (コインチェック)やbitFlyer(ビットフライヤー)などの取引所にもウォレットがありますが、取引所のウォレットとMetaMask (メタマスク)とでは役割が異なります。
イメージ的には取引所のウォレット=通帳、メタマスク=財布です。
買い物をするときに通帳で買い物はできますか?
お店に通帳を持って行っても買い物はできないですよね?
買い物をするには、通帳(取引所のウォレット)から財布(メタマスク)にお金を移す必要があります。
だから、メタマスクが必要なんですね。
メタマスクにお金を入れることで、NFTなどの買い物ができるようになりますよ。
MetaMask (メタマスク)の5つの特徴
ソフトウェアウォレットにはさまざまな種類がありますが、その中でもメタマスクには以下の特徴があります。
専門的な内容になるので、初心者の人は読み飛ばしてOKです!
メタマスクの5つの特徴
- イーサリアム系の暗号資産、NFTの保管・管理ができる
- スマホアプリで手軽に利用できる
- ガス代(手数料)を自由に設定できる
- さまざまなプラットフォームに接続可能
- 他のイーサリアム系コインにを両替(交換)できる
特徴①イーサリアム系の暗号資産、NFTの保管・管理ができる
メタマスクはイーサリアムのブロックチェーン技術で開発された暗号資産ウォレットです。
そのため、保管ができるのはイーサリアム(ETH)やイーサリアムをベースに発行されたERC-20トークンになります。その他、NFTの取り扱いに使われるERC-721にも対応しています。
ERC-20規格の暗号資産の例
銘柄 | ティッカーシンボル |
---|---|
テザー | USDT |
チェーンリンク | LINK |
バイナンスコイン | BNB |
USDコイン | USDC |
ラップドビットコイン | WBTC |
ダイ | DAI |
ビットコイン(BTC)はメタマスクに保管できないの?
初心者の人は仮想通貨=ビットコインをイメージする人が多いと思います。
しかし、メタマスクにビットコインを入金することはできません。
イーサリアム系以外には、PolygonやBSC規格のトークンなども保管・管理ができます。
特徴②スマホアプリで手軽に利用できる
メタマスクはiPhone(iOS)とAndroidどちらともスマホアプリで利用できます。
パソコンで利用する場合、chromeなどのブラウザの拡張機能を利用しますが、スマホならアプリで設定できるので便利ですよ。
iPhone(iOS)からMetamaskのアプリをダウンロード
特徴③ガス代(手数料)を自由に設定できる
イーサリアム系の暗号資産を取引する際は「ガス代」といわれる手数料がかかります。
イーサリアムは1秒間に処理できる承認量が決まっているため、取引量が多い時期は、より多くのガス代(手数料)を支払った人の方が優先的に処理される仕組みになっています。
メタマスクには送金速度を調節する機能があるため、ガス代を安くする代わりに送金速度を遅らせることも、ガス代を高めに設定して優先的に処理することもできます。
ガス代(手数料)は通常いくらかかるの?
ガス代(手数料)の目安は以下の通りです。
送金速度 | 手数料 |
---|---|
低速 | 20Gwei |
標準 | 22Gwei |
高速 | 26Gwei |
ガス代の単位は「Gwei」です。1Gwei=0.000000001ETHになります。
Gweiっていう暗号資産持ってないけど、どうやって買うの?
Gweiはイーサリアム(ETH)の小さい単位のことなので、イーサリアムを持っていれば問題ありません。
特徴④さまざまなプラットフォームに接続可能
Metamaskは、NFTゲーム(STEPNなど)やNFTマーケットプレイス(OpenSeaなど)、DeFiサービスなど、イーサリアムのブロックチェーン上に作られたプラットフォームに接続することができます。
NFTゲームで課金する時やNFTマーケットプレイスで買い物するときの財布代わりになるのがメタマスクです。
従来(web2.0)は新しいサービスに登録する場合、IDとパスワードを登録して会員するのが当たり前でしたが、ブロックチェーン技術(web3)によりMetaMaskと接続するだけで、新しいサービスが利用できるようになりました。
特徴⑤他のイーサリアム系コインにを両替できる
メタマスクでは、手持ちのコイン(トークン)を他のコインに交換(スワップ)することができます。
日本円をドルやユーロに両替するイメージで、それの暗号資産版と思っていただければ想像しやすいと思います。
メタマスクがあれば、イーサリアムをテザーやバイナンスなどに交換(両替)することができます。
2022年9月現在イーサリアムを含む31種類のトークンとスワップが可能です。
取引所に暗号資産を移さなくても、他のトークンが手に入るので重宝する機能です。
MetaMask (メタマスク)の始め方4ステップ
MetaMaskの初期設定には4つのステップがあります。
以上の流れについて解説します。
本人確認などの作業がないので、3分あれば終わりますよ。
MetaMaskはブラウザ版とスマホのアプリ版がありますが、今回はブラウザ版で解説します。
スマホ版も流れとしては同じなので、参考にしていただけると思います。
MetaMaskをダウンロードする
メタマスクのブラウザ版はGoogle Chrome、FIre Fox、Operaなどに対応しています。
ここでは、Google Chrome版のダウンロード方法について解説します。
まずは、MetaMaskの公式HPからメタマスクをダウンロードします。
ダウンロードページが開いたら「Download」をクリック。
ダウンロードページが表示されたら「Chromeに追加」をクリック。
ここまででダウンロード作業は完了です。
ウォレットを作成する
続いて、ウォレット(財布)を作成します。MetaMaskのダウンロードが完了すると次のような画面が表示されます。
「ウォレットを作成」をクリック。
パスワードを作成する
「ウォレットを作成」をクリックすると、パスワードの作成画面が開きます。
8文字以上のパスワードを設定してください。
他のサイトで使用しているパスワードの使い回しや解読しやすいパスワードは避けましょう。
シークレットリカバリーフレーズを保管する
パスワードの設定が完了したらウォレットの保護に関する動画が流れるので見てください。
動画を見終わったら、「次へ」をクリック。
続いて、シークレットリカバリーフレーズが割り当てられます。
赤枠の部分をクリックすると12個の英単語が表示されます。シークレットリカバリーフレーズはPCの買い替えなど他のPCでログインする時、MetaMaskの拡張機能を削除したなど、なんらかの原因で再ログインが必要になった場合に必要な情報です。
シークレットリカバリーフレーズは紙にメモするなどして、絶対になくさないように保管してください。
すべて完了したら、「確認」をクリック。
こちらの画面が表示されたら「すべて完了」をクリックして初期設定は完了になります。
MetaMask (メタマスク)の使い方4パターン
続いて、実践編です。ここではMetaMaskの使い方をご紹介します。
以上のやり方について順に説明します。
MetaMaskに暗号資産を入金する方法
仮想通貨取引所からMetaMaskに暗号資産を入金するためには以下の手順が必要です。
暗号資産を入金するための4ステップ
以上の4ステップについて順番に解説します。
仮想通貨取引所で口座を開設する
まずは、仮想通貨の取引所で口座開設をしましょう。
おすすめはCoincheckとbitFlyerです。
まだ、仮想通貨取引所の口座を持っていないという人は、国内大手取引所であるCoincheckかbitFlyerで口座開設をしておきましょう。
まだ、口座開設をしていない人は以下の記事を参考にしてみてください。
取引所でイーサリアムを購入する
仮想通貨取引所の口座開設が済んだら、取引所に日本円を入金、取引所でイーサリアムを購入します。
仮想通貨取引所でイーサリアムを購入する手順
- 取引所に日本円を入金する
- 入金が反映されたら、日本円で暗号資産(イーサリアム)を購入する
送金先(MetaMask)のアドレスを登録する
イーサリアム(ETH)を購入できたら、購入したイーサリアムを取引所からメタマスクに移す作業を行います。
まずは、MetaMaskの画面を開いて送金先のアドレスをコピーします。
MetaMaskのアドレスがコピーできたら、仮想通貨取引所に戻って送金先の宛先欄に貼り付けてください。
その他、必要事項を入力すると送金先(MetaMask)のアドレス登録が完了します。
取引所からMetaMaskに送金する
宛先のアドレスを貼り付けたら、送金する金額(ETH )を入力して送金ボタンを押すと取引所のウォレットからMetaMaskのウォレットにイーサリアムが送金されます。
送金後、しばらく時間が経過した後、再びMetaMaskの画面を開いてください。
赤枠内のETHの数値が取引所のウォレットから送金した分加算されていれば、入金確認は完了です。
MetaMaskから暗号資産を出金する方法
MetaMaskから仮想通貨取引所などに暗号資産を出金するためには以下の手順が必要です。
暗号資産を出金するための2ステップ
送金先のアドレスを登録する
MetaMaskから他のウォレットへ送金する場合、まず、MetaMaskのトップ画面から「送金」をクリック。
「送金」をクリックすると、次にアドレスを入力する画面が開きます。
取引所のアドレスなど、送金したい先のアドレスをコピペまたはQRコードで読み取りをしてください。
MetaMaskから出金する
送金先のアドレスの登録が完了したら、送金する金額を入力します。
送金する金額を入力したら「次へ」をクリック。
問題なければ「確認」をクリック。しばらく経って送金先のウォレットに入金されていることを確認したら完了です。
MetaMask内で暗号資産をスワップ(交換)する方法
メタマスクにはイーサリアムしかないけど、他のアルトコインが欲しくなった
そんな時は、スワップ(交換)機能が便利です。
まずは、トップ画面から「スワップ」をクリック。
次に、スワップ元とスワップ先の選択画面が開きます。
スワップ先にはイーサリアム系のアルトコインがたくさん揃っているので、欲しいコインを選択してください。例として、ここでは「SAND」を選択しています。
スワップ先が決まったら「スワップの確認」をクリック。
問題なければ、スワップをクリック。以上で、スワップ(手持ちのコインを他のコインに両替)が完了。
ガス代(手数料)を変更したい場合は、「最善の4の見積り。」をクリックするとガス代を調整できます。
ガス代は高いほど送金速度が速くなり、安いほど送金速度が遅くなります。
スワップ完了後は、欲しいコインに交換されているかMetaMaskのトップ画面で確認しましょう。
ブロックチェーンサービスと連携する方法
MetaMaskの初期設定が完了していれば、NFTマーケットプレイスやDEX (分散型取引所)などのサービスと連携ができます。
例として最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」との連携方法を解説します。
OpenSeaの公式HPにアクセスしたら、右上のマークをクリック。
OpenSeaのウォレット設定画面が開くのでMetaMaskをクリック。
MetaMaskが起動し、OpenSeaに接続するか確認があるので、画面にしたがって接続の手続きを行ってください。
設定が完了したら、MetaMaskのトップ画面に戻ってOpenSeaと連携されているか確認しましょう。
OpenSeaのトップページから再び右上のアイコンをクリック。
右上にMetaMaskのアドレスが表示されていれば、MetaMaskとOpenSeaの連携は完了です。
まとめ:MetaMaskは暗号資産の取引で必要不可欠なツール
仮想通貨取引所のウォレットには通帳のような役割があり、MetaMaskのウォレットには財布のような役割があります。
暗号資産でNFTなどの買い物をしようと思えば、MetaMaskは必要不可欠なツールです。
MetaMaskの初期設定には4つのステップがあります。3〜5分程度ですぐに完了します。
Metamaskの使い方は主に4パターンあります。慣れると簡単に使いこなせますよ。